洋館事件でウェスカーが投与した試作段階のウイルスとは何なのか? バイオハザード 考察
洋館事件でウェスカーが投与したウイルスは何なのか?
開発されているウイルス
・始祖ウイルス(完成)
・T-ウイルス(完成)
・T-ベロニカウイルス(完成)
・V-ACT(未完成?)
・G-ウイルス(未完成)
・T-フォボスウイルス(未完成)
始祖ウイルス
始祖花から発見したウイルス。宿主に細胞レベルで寄生し、生体の遺伝子を組み換えることで特性を強化する新種のウィルス。特定の条件下で突然変異を引き起こす 。
https://www.residentevil.net/recollections/dw73.html?l=ja
Tウイルス
軍事利用するため、「始祖ウィルス」に改良を加えたウィルス。 感染した生物は、驚異的な耐久力・攻撃力を備え、凶暴化させる効果がある。正式には「暴君」を意味する「Tyrant Virus」と呼ばれている。
https://www.residentevil.net/recollections/dw16.html?l=ja
T-ベロニカウイルス
アレクシア・アシュフォードが開発した新型ウィルス。「始祖ウィルス」に女王アリの遺伝子を移植後、植物の遺伝子と組み合わせたウィルスで、浸食スピードが早く、感染時は低温で時間をかけて馴染ませないと暴走する危険がある。
V-ACT
「t-ウィルス」の変種体が、ゲノムの器である肉体に変化をもたらす事が明らかになった。宿主の意識が無くなり、休眠期に入ると体組織の再構築を行う。その際に細胞を活性化させ、体組織自身の改造をも行なうようだ。特筆すべきは、その「筋力とスピードの大幅な上昇」にある。そしてなにより、その性質は[狂暴]だ。(我々はそのあまりの残虐性からこれらを“クリムゾン・ヘッド”と名付けた。)
Gウイルス
ウィリアム・バーキンが、「t-ウィルス」の被験者リサ・トレヴァーの体内から発見し開発した凶悪ウィルス。感染者は死ぬまで「G細胞」の浸食によって自発的突然変異を繰り返す。
https://www.residentevil.net/recollections/dw8.html?l=ja
「t-ウィルス」との根本的な違いは、感染した生体自身がまったく新しい生命体に進化を遂げるところにある。「t-ウィルス」は一世代だけの突然変異体(ミュータント)を生み出すに過ぎないが、「G-ウィルス」は繁殖可能な「G生物」を生み出す力を持っている。また、この他にも死者をも蘇らせる特性もあると言われている。
Tフォボスウイルス
改良型Tウイルス。強いストレスや恐怖を感じると発症してしまうウイルス。このウイルスで発症しなかった者が求めるべき器であり、それを探すために様々な人間を実験台にした。
投与したウイルスの公式設定
バイオハザードの公式設定ではこの部分について正確な名称で述べられている場面は一切ない。スペンサーがウェスカー計画の一環でふるいにかけるためウェスカー達に渡した「試作段階のウイルス」となっている。
洋館事件でウェスカーが投与したウイルスの考察
他の考察から考察する
他の考察や解説している人のこの部分の解釈を見ていくと「Tウイルス説」「V-ACT説」「別のウイルスで試作段階のウイルスだ!説」に分けられる。
これ以外にもこの時点でのウイルスは数多く存在するので改めて考察していきたいと思う。
公式設定から考察する
先ほど、「バイオハザードの公式設定ではこの部分について正確な名称で述べられている場面は一切ない。スペンサーがウェスカー計画の一環でふるいにかけるためウェスカー達に渡した試作段階のウイルスとなっている。」と述べたがこのことから試作段階で完成していないことが分かる。
ウェスカーは ウィリアムバーキンから貰ったウイルスを自ら投与し死を偽装、賭けに出たという風に思っているが、全てスペンサーの計画通りであったことが後に明かされる。
アルバートウェスカーはウイルスを投与したと話しているがスペンサーの思惑通り動いたとみると、単純に見た目や発言からどのウイルスなのか断言はできない。
全てのウェスカーに、試作段階のウイルスを投与することにしたのだ。言わばこれは、真に優秀なウェスカーを見極めるための”ふるい”である。あるものは親友から勧められ、あるものは治療の一環として、あるものは強制的に試作段階のウイルスを投与されることとなった。
当然アルバートウェスカーも例外ではない
バイオハザード5/アルバートウェスカーより
彼はライバルであるウィリアムバーキンから試作段階のウイルスを受け取り、策謀のため自らの手で投与したのである。
バイオハザードの歴史から考察する
ウイルスがいつ誕生していつ完成したのか見ましょう!
1966年
始祖ウイルスを発見。
1967年
始祖ウイルス変異体の人体実験が行われる。リサトレヴァーにウイルスが定着する。
1969年2月
ウイルス研究に特化した人間を生み出すコードベロニカ計画が始動。
1971年
アルフレッド、アレクシアの双子が誕生しコードベロニカ計画が成功。
1977年
バーキンとウェスカーがアンブレラ幹部養成所に配属される。
1978年1月
Tウイルスの開発に成功。
1981年7月
10歳のアレクシアが首席で大学を卒業しアンブレラ南極研究所の主任になる。
バーキンがアレクシアをライバル視。
1982年
Tベロニカを父アレクサンダーに投与するも失敗。
1983年
アレクシアが自らTベロニカを投与し15年間のコールドスリープに入る。
1988年
タイラントを開発。アンブレラヨーロッパがネメシス計画を発動。
バーキンがリサの体内から何か(Gウイルスの元)を発見
1991年
Gウイルス計画が始動。
1998年7月23~25日
黄道特急事件と洋館事件が起こる。(バイオハザード0&1)
8月
クリスがGウイルスの情報を掴み単独でヨーロッパへ。
9月
バーキンのGウイルスが完成。(バイオハザード2)
ネメシスT型投入。(バイオハザード3)
スペンサーがアレックスウェスカーの実験に興味を持ちTPhobosのもとになった改良型Tウイルス(仮)の人体実験を始める。(バイオハザードRE3レジスタンス/リベレーションズ2)
という流れになります。
つまりこの流れで試作段階のウイルスといわれると「V-ACT」「Gウイルス」「改良型Tウイルス(仮)→Tフォボスウイルス」の3つに絞られます。
スペンサーの経緯から考察する
スペンサーは始祖ウイルスから登場する悪名高いキャラである。すべての元凶であり、数多くの協力者を殺害しまくったバイオハザード史上最高に冷徹非道な男である。しかしながら老いには逆らえず挙句にはアルバートウェスカーに裏切られ、腹を貫かれて即死した。
ウェスカーがウイルスを投与する時点でスペンサーが所有しているであろうウイルスは始祖ウイルスとTウイルスとV-ACTとGウイルスとT-フォボスです。この時点でさらに試作段階のウイルスとなるとV-ACTとGウイルスとTフォボスが候補に挙がります。
投与したウイルスの外見から考察する
見てもらうと紫色の液体であることがわかります。
Tウイルスは緑、Cウイルスは水色、T-アビスは赤色等。
紫色に該当するウイルスがGウイルスです。
この時点ではGウイルスである可能性が高いといえる。
蘇生する能力から考察する
今回投与したウイルスの効果はかなり特徴的で、死者を蘇らせることが出来るらしい。死者を蘇らせる能力を持ったウイルスというのは何なのか。
まず有名なTウイルスから。ゾンビなので生き返るのでは?と思う方もいるかもしれませんがTウイルスには蘇生させるような力はありません。一様生きていて活性死者と呼ばれる部類になります。ベロニカにもフォボスにも始祖ウイルスにもありません。しかしGウイルスとV-ACTは別です。この2つは蘇生能力が見られる特殊なウイルスになっています。
V-ACTの場合
「t-ウィルス」の変種体が、ゲノムの器である肉体に変化をもたらす事が明らかになった。このタイプは、宿主の意識が無くなり、休眠期に入ると体組織の再構築を行う。その際に細胞を活性化させ、体組織自身の改造をも行なうようだ。
バイオハザード1HDリマスター/V-ACT
Gウイルスの場合
死者をも蘇らせる特性もあると言われている。
https://www.residentevil.net/recollections/dw8.html?l=ja
V-ACTがいつ発見され研究されたのかについては一切わからない(1995年7月1日よりは前であることは確か)がこの情報からTウイルスの変種体には死者を蘇生させ超人にさせることがあるということがわかる。Gウイルスは蘇生こそしますが驚異的な身体の強化はありません。そのかわり半永久的に成長を続けます。
・・・しかし、バイオハザードオペレーションラクーンシティによると
「遺伝子を変革させるウイルスだ」という風になっています。
投与後の変異から考察
バーキンの話では、このウイルス効果は絶大で一度仮死状態になったあと超人的な能力を身につけて蘇るという。実際にコードベロニカ以降のウェスカーは超人的な力を身に着けている。投与したウイルスについてバーキンはこう話す。
あまり時間が無い。例のアレの使い方を教えておこう。同期のよしみだ、遠慮はいらない。渡したサンプルは、変異体株の一つだ。面白い性質を持っている。
注入は、想定する有事の最低5分前には終えておくこと。浸透は速いがそれでも数分を要す。
死に至っても、断片組織さえ残っていれば、ウィルスが体組織を再構築し蘇生する。なお再構築中は一時的な仮死状態となる。
動物実験では70%がいわゆる「強化状態」となった。筋力と心肺能力が生存時よりも増強される。ウィルスが死亡原因を克服できるように作用したものだろう。
残りの20%は生体強化の見られない蘇生。10%は蘇生しなかった。 蘇生確率はざっと90%。人では試していないが、そんなに悪い賭けでもあるまい。何に使うか知らんが、お前ならウマくやるだろう…幸運を祈る。
バイオハザードアンブレラクロニクルズ/ウイルスメモ
この情報をもとに考察していくと2つの可能性が浮上する。
やはりV-actとGウイルスである。
V-ACT
「t-ウィルス」の変種体が、ゲノムの器である肉体に変化をもたらす事が明らかになった。宿主の意識が無くなり、休眠期に入ると体組織の再構築を行う。その際に細胞を活性化させ、体組織自身の改造をも行なうようだ。特筆すべきは、その「筋力とスピードの大幅な上昇」にある。そしてなにより、その性質は[狂暴]だ。(我々はそのあまりの残虐性からこれらを“クリムゾン・ヘッド”と名付けた。)
バイオハザード1HDリマスター/V-ACTについて
Gウイルス
心臓を含む循環器系にも変異が起き始め、同時に下半身の筋組織がウィルスに侵食された結果、非常に素早い動きを取れるようになった。
バイオハザードダークサイドクロニクルズ/G第3形態
運動能力は更に向上し、壁面を走り、高所へ跳躍する事も可能。
バイオハザードダークサイドクロニクルズ/G第4形態
死者をも蘇らせる特性もあると言われている。
https://www.residentevil.net/recollections/dw8.html?l=ja
このようにスピード、パワー、蘇生力とどれも強力なのでとこれらから推測するのは難しい。
そもそもV-ACTはGウイルスの後に出た設定。
発売時期から考察する
このシーンについて語られている作品は発売順にバイオハザードコードベロニカ、バイオハザードアンブレラクロニクルズ、バイオハザード1HDリマスター、バイオハザード5である。
バイオハザードコードベロニカが初めてバイオハザードの歴史をまとめた作品であり一つの区切りであった。ウェスカーズリポートという形で語られるバイオハザードの歴史によるとバーキンから貰った「ウイルス」であることが分かる。このとき画面に映されているウイルスの色は緑色。→Tウイルスであると思われる。
また視聴者さんのコメントでバイオハザード3 ラストエスケープ 公式ガイドブック完全征服編のキャラクター相関図のページでアルバートウェスカーが「死亡?」になっているということが判明した。なので「バイオハザード3時点でウェスカーは生き返る予定で制作されていたのではないでしょうか?」という意見をいただいた。そこまでは見ていなかったのでモウ点だった。ありがとうございます!!
バイオハザードアンブレラクロニクルズでは「バーキンが作った紫色のウイルス」であることが分かる。つまりGウイルスであると思われる。
バイオハザードHDリマスターのウェスカーズリポートではバーキンから貰った「試作段階のウイルス」ということが分かる。ウイルスは紫色。→Gウイルスであると思われる。
バイオハザード5では「試作段階のウイルス」という名前のみが登場する。そしてスペンサーが裏で糸を引いていたことが明らかになる。→断定不能
結論から言えばも後付け設定が多すぎてどこを見ればいいのかわからないという現状である。
まとめてみるとバイオハザード1HDリマスターまでの話では試作段階のGウイルスかもしれないような演出で開発者側そしてプレイヤー側もGかもしれないねという感じにしていてバイオハザード5の制作にあたってスペンサーが全て裏で手を回していたということが分かる(後付け設定)ということはGに近いものと捉えるほうが自然である。
では最終的にウェスカーはどういう設定なのか見てみると。
ジェイク・ミューラーの父であるアルバート・ウェスカーは、極めて希有な体質の持ち主であった。彼は様々なウィルスに対して耐性があるだけでなく、逆にウィルスを自らに投与し、ウィルスの利点のみを取り込み自身の体組織を強化することができた。
バイオハザード6/ジェイクの父
つまり欠点を全て打ち消す体質であるという設定である。Gウイルスの最大の欠点である繁殖行動は含まれないのである。
考察からの結論
以上のことから試作段階のGウイルスである可能性が大きい。つまりGウイルス計画の産物であると言える。
そもそもで考えてみよう。なぜ後になって意味のないリサトレバーとクリムゾンヘッドプロト1が追加されバーキンのGウイルス完成までの開発の経緯が追加されたのであろうか?
これが意味するのは至極簡単である。V-ACTの効果をGウイルスが持っているということを暗に言っているのである。つまり全て同じ一本の道に並べればよいのである。
なぜGウイルスは死者を蘇らせる力があるとされているのだろうか?実際にバーキンが蘇生したわけでもない。そもそものTウイルスにはない効果である。
つまりGウイルスの試作段階ではV-ACTと同じ変化が見られたのではないだろうか?Gウイルスが完成するまでの道のりは長くリサトレバーは30年近く監禁されているわけである。そして完成するのもバイオハザード2の9月である。
そして何よりバイオハザード5には一切V-ACTの情報が無い。どこを探しても無い。その代わりに始祖ウイルスとTウイルスとGウイルスとTベロニカについて解説している。またウェスカーズリポートには「Gウイルス計画」がウェスカーとバーキンの運命を変えたという記述もある。
逆説的に考えていくとGウイルスの産物以外考えられない。というのもバーキンが作った試作段階のウイルスという一文からGウイルス計画中に作っているものであるといえる。つまり他のウイルスである可能性は0%である。彼はGに執着するあまりその期間シェリーに愛情が無いほどである。そんな彼がわざわざG以外の何かを作るのであろうか?過去に作ったものだとするならという意見もあるだろうが、9割が蘇生できて7割が驚異的な力も手に入るそんなウイルスをなぜ研究しないのか?そうなってしまう。またこの時点でGウイルスの特徴が無くてもプロトタイプなら問題ないだろう。。
つまりまとめるとGウイルス計画の産物でリサトレバーの体内から発見されたV-ACTに似た効果を持つTウイルスの突然変異によるものであり、そのため紫色のウイルスになっているといえる。このことからもウェスカーはGウイルスの試作型を投与したとみることが出来るのではないだろうか?バイオハザード5で始祖ウイルスが大々的に登場しているがこの流れを見ていくとその答えが分かる。
1.リサトレバーに始祖ウイルス変異体タイプβ投与
2.リサトレバーの体内に「Gウイルスの基」が生成される
3.ウィリアムがGウイルスの基を発見
4.ウィリアムがGウイルスを完成させる
このようになっており結果として始祖ウイルスをもとにしたウイルスであるとしても結局Gウイルスに辿り着くのである。
リアルな話をすれば全て後付け設定のせいでおかしくなっているといえますがそれじゃあ面白くないので「歴史を各キャラごとに違う視点から見ている!」という風にとらえてみましょう!
客観的に語られているもの、本人視点のもの、それだけで感情や語り方も変わると思います!
以上で「洋館事件でウェスカーが死を偽装するために投与したウイルス」の考察を終わります!
めちゃめちゃ時間かけて真面目に考察してますがあくまで公式設定からの考察ですので信じるか信じないかあなた次第ですという感じで見ていただけるといいかなと思います!基本的にはすべてを繋げてみた考察をやっていますので過去の設定と新しい設定を混ぜています。
面白い、役に立ったと思った方はぜひ応援お願いします!また考察に関してのリクエストも随時受け付けております!それではご覧いただきありがとうございました!ではまた!
バイオハザードの時系列を動画でまとめた【バイオ時系列編集最強完全版】