PG67A/Wはウイルス安定剤ではない可能性? バイオハザード5考察/解説

PG67A/Wとは 解説

PG67AW
PG67AW

PG67A/Wとはウェスカーが投与しているウイルス安定剤のことをいう。

ウェスカーが洋館事件で使用したバーキンから貰った試作段階のウイルスのおかげでは超人的パワーと不死身の強度を得たことで反射神経も飛躍的に上がり、さらにロケットランチャーのミサイルさえつかみ取ることが可能になった。
ただし、その生体生命を維持する為には、定期的に「PG67A/W」という薬品を適量摂取する必要がある。

ちなみにバイオハザード5で初めて出てきた設定である。

そういう薬です。

のちの作品で消されているかもしれない設定

ジェイク・ミューラーの父であるアルバート・ウェスカーは、極めて希有な体質の持ち主であった。彼は様々なウィルスに対して耐性があるだけでなく、逆にウィルスを自らに投与し、ウィルスの利点のみを取り込み自身の体組織を強化することができた。

バイオハザード6/ジェイクの父

読むとすぐに違和感に気づくだろう。

バイオハザード5でウイルスを安定させる薬が無い、もしくは過剰摂取する、とウイルスが弱体化(ジルの発言より)するという設定がこっそりと消されている。

つまりウイルスを安定させているのはPG67A/Wではなくアルバート自身の体質になっている。

考えてみるとジェイクはCウイルスを投与しても体に何も異常がない。なお、ジェイクが引き継いだのはウイルス耐性のみであるので肉体の強化は無い。

もしもウイルスによる毒性があるとするのであればジェイクも毒に侵されているだろうし、逆にジェイクの設定で考えるならアルバートは健康的に強くなっているはずである。

なおこの設定はバイオハザード5以外共通の設定でバイオハザード5だけこのウイルス安定剤の設定が存在する。

同じくウェスカー計画でウイルスを投与されたはずのアレックスにはそのような記述は無い。

拡大解釈してみると、アレックスは投与されていない可能性が出てくる。

誤解のないように補足しておくとバイオハザードリベレーションズ2にも後付け設定がある。しかし何を投与されたのか、またすべてのウェスカー達が同じものを投与されているのか判別不可能である。

PG67A/Wは安定剤ではない?説

このウイルス安定剤をよくよく考えてほしい。

この薬を投与するに至った経緯を。

ジルがこの薬について一か八かかけで過剰摂取させてみると倒せるのではないだろうか?という作戦から出てきている。

ウィキペディアや他の解説サイトなどでは、過剰摂取により弱体化したと書いているが、実は違うのである。なお、公式サイトには大量投与するとアルバートが弱体化する薬とは一言も書かれていない。

あくまでも生体生命活動の維持をする薬である。

バイオハザード5のムービーの題名を見てほしい。

ウェスカー弱体化?バイオハザード5ムービー
ウェスカー弱体化?バイオハザード5ムービー

「ウェスカー弱体化?」の「」は何なのだろうか。

基本的には「?」や「!?」はその通りではない可能性を含む表現である。

このムービーを見ていくと、ウェスカーは頭を押さえて苦しみだす。

しかしそこからの演出に不思議なエフェクトがかかる。

ウェスカー弱体化?バイオハザード5ムービー
ウェスカー弱体化?バイオハザード5ムービー

これは投与後すぐのアルバートの視点。

ウェスカー弱体化?バイオハザード5ムービー
ウェスカー弱体化?バイオハザード5ムービー

その後のアルバートの視点。

ウェスカー弱体化?バイオハザード5ムービー
ウェスカー弱体化?バイオハザード5ムービー

そして第三者視点に戻ると目が通常状態よりも光っている。

普通ならこの逆の流れでオレンジから透明になるはずである。

さらに、他の解説では弱体化したためウイルスの効果がなくなったとあるがよく考えてほしい。最終決戦ではウロボロスミサイルを破壊しウロボロスと融合している。また過剰摂取にも関わらず目の色は変化していない。

また飛行機の中では赤く発光しているようにも見える。

バイオハザード5ムービー
バイオハザード5ムービー

その前も見てほしい。戦闘機の壁をスイスイ上りクリスに殴りかかっている。

本来抑制されるはずのウイルスがむしろ強く表れるようになっているのである。

飛行機からは落下するがあれはどのボス級クリーチャーも落下するというお決まりがある。弱体であると言い切ることはできないのである。

つまりここまでの流れをまとめると弱体化ではなくウイルスの暴走である。

なぜアルバートは最後の最後になってバカなマネをしたのか・・・

PG67A/Wの過剰摂取により体内にあったウイルスが暴走を起こし今までのBOW同様、理性を失いあのような無様な結果になったのではないだろうか。

別の記事でPG67A/WのPGが始祖ウイルスから生成されている可能性があると書いた。

始祖花の持つ非常に毒性の高いウイルスはその死亡率の高さからその毒に打ち勝つものは一国の王になる資格を与えられるとある。


始祖ウイルス適合のウイルス説

2003年

ウェスカーが巨大製薬企業トライセルの幹部エクセラ・ギオネと接触。ウェスカーが提供したアンブレラの研究データによって、トライセルでB.O.W.開発が進み、社内でエクセラの地位が向上する。

https://www.residentevil.net/recollections/?l=ja#age_2000

つまり、PG67A/Wが開発されたのはこれ以降であると考えられる。

PG67A/Wが生体生命活動を維持するという曖昧な表現が表すのはバイオハザードHDリマスター(リメイク1)とコードベロニカのスティーブを基に考えると意味が通る。

コードベロニカのスティーブがヒントになる

バイオハザードコードベロニカのスティーブは皆さんご存知だろう。

ネタバレを含むが、スティーブはラストで死亡している。

完全に死亡している。アーカイブスによると確実に死亡している。(・・・再登場してよ!!!)

この時点でT-ベロニカを投与されているという話が本人の口からある。アルバートの言動や後日談からもその根拠はある。

さて、ここで気になるのがなぜスティーブは死亡してしまったのか?である。

怪物から人間に戻る描写があり、ウイルスに適合したという話もあるが、実は違う。

あのシーンが表現しているのはスティーブの死ウイルスの消滅である。(バイオハザードシリーズではウイルス投与されたものは体内に何らかの形でウイルスが残る設定なので厳密には減少である。その証拠にマヌエラがスティーブの変異体ベロニカを投与されている。)

もしも、始祖ウイルスやTウイルスに蘇生する力があるのであればスティーブは永遠の命を得ることができ、完全に消滅させられなければ(アルバートやドラゴンボールのセルみたいに)蘇生し生き続けることが可能である。

現時点で生き返ることができる蘇生能力のあるウイルスは「Gウイルス」と「V-ACT」のみである。

それ以外のウイルスは使用者の生命活動が停止した時点で死亡する。

実際、マヌエラは生命活動をベロニカで無理やり強化し臓器移植を繰り返すことで延命に成功している。

始祖=オレンジ猫目は間違い

さて、ここまて来てバイオハザードをやり込んでいる方なら1度は考えたはずであろう、

始祖ウイルスを使用するとオレンジ色の目になり猫のような縦目になる

バイオハザード5内でそのような描写が多いためそのような考えに辿りつくのだろうがその説はおかしい。

オレンジ色の目というと他にもいくつか存在する。また、猫のような縦目(以下:猫目)も複数存在する。

つまり、何が言いたいのかというと、始祖ウイルス=オレンジ猫目という因果関係は無いのである。

オレンジ色の目として挙げられるのはGバーキン(Gウイルス)がいる。RE2では黄色やオレンジ系に変更されている。またプラーガ支配種もオレンジ色の目ん玉を持っている。

アンブレラクロニクルズではアルバートの目が蘇生後発光した後に脱出後の絵ではオレンジ目になる。コードベロニカでは赤く発光するオレンジ目である。

赤目も含むとバーキンだけでなく、スティーブ(Tベロニカ)も含まれる。

・アルバート
・バーキン
・Gバーキン

・スティーブ(Tベロニカ)
・サドラー(支配種プラーガ)

また、猫目に関しても確認されている。

・Gバーキン(オレンジ系の目)
・スティーブ(赤系の目)

・サドラー(支配種プラーガ)
・ピアーズ(青系の目)

つまり、始祖ウイルス=オレンジ猫目ではなく、始祖ウイルスベースのウイルスに適合したものは暖色系の目になりやすい傾向がある。

※完全適合はそのままでクリーチャー化すると白目になる→タイラントやセルゲイ、アレクシア、マヌエラ等。

※ピアーズは始祖ウイルスベースではなく様々な始祖ウイルスベースのウイルスを合わせたウイルスのさらに強化版で効果を強化したり弱体化させたりしているので含めない。

※サドラーは関係ない。あえて出したのは、これだけでもバイオ5解説の始祖ウイルスだからオレンジ猫目という等式はおかしいからである。バイオ4以降の作品ではオレンジに描かれるケースが多い。

サクっと補足

・アレックス

アレックスはアルバートと同じ薬を投与されている可能性が高いが目は青。ウロボロスを投与してもオレンジにはなるものの丸目。

・抗ウイルス剤投与&抗体持ちは変わらない

シェリーバーキンとジルバレンタインは感染後、抗ウイルス剤を投与しウイルスの抑制に成功している。

そのためか目が変化していない。特に、ジルはTウイルス感染と抗体の投与、そしてP-30の投与という高確率で感染しているが「始祖ウイルスはオレンジ猫目」を無視してそのままの目である。ただし副作用で金髪になっている。→スティーブと同じ。

・ゆっくりなじませるベロニカ

アレクシアは15年のコールドスリープの後適合に成功している。同じくマヌエラも臓器移植で同じことをしている。だから人間状態で目の色が変化しない。

・盗む必要

アルバートは体内に何らかのウイルスを投与しているらしいが私の記事ではプロトGウイルスを投与しているという結論に至った。

だとするとなぜアルバートはGを盗みに行ったのか?となるかもしれない。だがその質問はよく考えてみると全てに当てはまる。始祖だとしたら?ベロニカだとしたら?どれになっても自分の体にあるのに取りに行くことになる。

つまり体内にあるなしは関係無いのだ。

・色だけで判断できない理由

バイオ5をやってオレンジ色で猫目だから被検体もアルバートも同じであると考えるかもしれないがその解釈をしてしまうと全ておかしくなる。

なぜなら始祖ベースのウイルスであるため同じ効果が表れてもおかしくはない。オレンジの弱点といっても「リベ1」「リベ2」「バイオハザード4」「バイオハザード5」「バイオハザード6」にもオレンジの弱点を持つ敵が存在する。つまり色による判別は出来ない。可能なのは白か黒か色付きか。

そもそも始祖ウイルスには蘇生能力が存在しない、これが問題である。もし仮にそれがあるのであればいいのだが、蘇生能力はGとV-ACTのみである。さらにV-ACTはTウイルスの突然変異によるものでありその蘇生できる効果は事件列上V-ACTが初めてである。始祖ウイルスよりもずっと後に突然現れた効果である。となると矛盾点が大きくなってしまうためバイオ5だけで考えていくのは問題である。始祖ベースで包括的に考えていくのがベストである。

もしこの意味が分からないのなら考察記事を読んでほしい。全作品から考察している。この考察記事は誰も解説していないが99%(公式が抹消しない限り100%)正しい内容になっているはずである。時系列をまとめると確実にこの通りである。

公式設定とストーリーと演出が違う件

ここまでくるとあれっと思うことが出てくるかもしれない。一度公式設定(記事始めのほう)を読み直してみよう。おそらく矛盾点が見えてくると思う。結局、アルバートにはウイルスをものにする力はあったのか?

他にも質問が来そうな点があるが一度ファイルなどを読み漁ってほしい。すべてを見てみると解釈が難しい部分が出てくる。後付けできれいに変更されているといいのだが新作ゲームに合わせすぎていておそらくさっと思いつくものでは足りないだろう。サムライエッジがそのいい例だろう。最新シリーズRE2やRE3では過去最高に矛盾しかない。

まとめ

ここまでの話をまとめてみると

・アルバートはウイルス投与後、青目→オレンジ目赤発光→オレンジ猫目に変異する
・ジルの発言は信憑性が無い→賭けである
・PG67A/Wを過剰投与しても弱体化しない
・PG67A/Wは始祖ベースの薬

・始祖ベースのウロボロスを投与されるとオレンジ猫目になる
・始祖ベースのTベロニカを投与されると赤猫目になる
・始祖ベースのGウイルスを投与されると赤目になる

つまり一般人が始祖ベースのウイルスに適合しようとすると体に変化が起き目が変化するという説が出てきた。

※ある程度作品の年代差があるので演出の差は妥協しよう。

ウロボロスウイルスを世界中にばらまくといっていたが、ウロボロスウイルスに完全適合できる人間は現時点で確認されておらず、辛うじて制御が可能なのが5のアルバートとRV2のアレックスとニールである。

設定上その適合率の低さで人類の選別を行い不適合者に死を与え、適合者を新世界の住人にするといっているが・・・始祖ウイルスばらまいたほうが効果が高い。実際、リベ2ではウロボロスで動かす死体の継ぎ接ぎ狂暴モンスター等を生み出している使えないウイルスである。

普通の人間で適合できかけたのは1人のみ。バイオ5で火炎放射器が使えるボス戦の被検体である。

しかも全員抑えることが出来ず、変異してしまっている。

神になるといっている…がこの4人以外でまともに制御できる人間がいない状況でミサイルでウロボロスをばらまくという行為は実に滑稽である。

だからこそ、スペンサーは自らに投与し永遠の命を得ることをやめたのかもしれない。そして、アレックスに研究を託したのも辻褄が合う。

これらを含めてまとめるとPG67A/Wを使用し自身を始祖ウイルスに適合しやすい体にしたかったのではないだろうか?もしかすると最後の決戦の時にアルバートがウロボロスを制御できたのはそのためだったのかもしれない。

惜しくも優秀な部下のゴリラによってその野望は崩壊することになったが・・・。

もし仮にPG67A/Wを適量投与し続け、ウロボロスと完全に適合し、新世界の神になったアルバートが生まれたらその時クリスは勝つことが出来るのだろうか。

合わせて読みたい考察


終わりに

要約すると、「PG67A/Wはウロボロス(始祖ウイルス)を体を慣らすために使っていた可能性がある」ということ。

新たに発見できたのは「縦目のキャラのG、T-ベロニカ、プラーガ」をアルバートが所有していること。(プラーガのみ入手経路不明) 何か意味がありそうだ。

別の説ですが「PG」が「プローゴット」だったら始祖ウイルスをGウイルスに食べさせる→アルバートの成体生命活動の維持=PG67A/Wが栄養剤→ジェイクが栄養剤としてCウイルスを投与・・・と繋げれる。これはまた今度。

若干の文章にムラがありまとまってなさそうですが、さっと書いて終わります。皆さんに新しい発見があればいいなと思います。熟成させましょう。新しい発想などあればうれしいですね。何か糸口があるかも。

基本的にすべての作品を繋げてみたものなので後期作品では変更されているや消されているというものは確実性のない限り統合します。(バイオGAIDENぐらいの確実に消されてるレベルの設定は消すということ)

バイオ3の時間軸調整が終わったんですけど再開後更新していきます。

この記事を最後に一度お休みをしたいと思います。

ではまた、お会いしましょう。

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