エヴリンが暴走した理由 バイオハザード7 解説
エヴリン「ねえ怒ってる?ママ」
ミア「違うのエヴリン 怒ってなんかいないわ 待って今なんて言ったの?」
エヴリン「私もう研究所なんかに住みたくない おうちが欲しいの だから私のママになって」
ミア「分かったわエヴリン あなたのママになるから 今は一緒に戻りましょう?いいわね?ほら?」
――隔離環境で育った彼女が愛情に飢えている、と考えるのは感傷的に過ぎるだろうか。
バイオハザード7/研究報告書後
バイオハザード7で研究員が様々な結果を報告書にまとめているが全てエヴリンが愛情に飢えているだけである。エヴリンは自身の心の中にあるすっぽりと空いた穴を埋めるために家族という形を作り出し自分を愛してくれる存在を生み出す。
エヴリンの人を感染させ支配する能力、それはコネクションがHCFの協力の下開発した生物兵器として与えた能力。
しかし、彼女は生物兵器としてではなく一人の子どもとして見てほしかったのである。研究員は誰も愛してくれない。そのために自身の人を支配する能力を被験者に使い娘として接するようにさせていた。
そんな中、訪れた研究所から抜け出す機会。LNGタンカーアナベルでのミアとアランの二人だけの監視である。
アランはクソガキ呼ばわりする父親としてふさわしくない人間である。だから殺害。
ミア・ウィンターズは唯一エヴリンを子どもとして接してくれる人、だからこそエヴリンは母親にしたかった。そしてミアの夫であるイーサンを父親にすることでその関係を確かなものにしたかった。
がしかし、そんな支配的で強制的な行為が許されるはずなくイーサンを父親にしようとするもE-ネクロトキシンを投与されアルバートで絶命する。
エヴリンが暴走した理由 バイオハザード7 解説まとめ
エヴリンが暴走した理由はエヴリンが自ら勝手にやったこと。アランの管理不足を突いて攻撃し脱走するためにわざと暴走したのである。事実、暴走後普通の状態に戻りミアと会話している。
すべては研究所という愛の無い場所からの脱出。そのためである。
だか、彼女は本当の愛というものを知らない。従う存在=愛してくれる存在ということしか知らなかったのである。
そして、彼女は自身の能力を使い他人を家族にしていく。
一方的に愛を要求するエヴリン。しかしそらは受け入れられるはずもなくミアにはっきりとエヴリンの母親になることを断られ、イーサンには支配が効かず何をしても言う事を聞かない。
もし仮にミアがエヴリンに愛される方法を教えていたら、もし仮にエヴリンがベイカー家を支配しなかったら…そうしたら、起こり得なかった別の未来が待っていたのかもしれない。
ちなみにGo Tell Aunt Rhodyの歌詞を見るとリンクしています。
エヴリンが暴走した理由 バイオハザード7 解説おわりに
彼女は人間なのである。これまでの感情のない生物兵器とは違うのである。
彼女が最後に発した言葉、
どうしてみんな私を嫌うの
―どうして誰も私を愛してくれないの?
これこそ彼女が全てを引き起こした原因であり彼女が家族という形で感染者達を支配するようになった感情である。
…人間?そうである、彼女は10歳の少女の姿をした従来のような命令に従う生物兵器ではなく人間なのである。